タイトル『見かけで年齢を判断すると大変なことに。くれぐれも気をつけなきゃ』

「は〜な〜し〜て〜!銜えないでよ!」
依然として定春により吊り下げられている状態の。場所はとりあえず往来じゃなんなので「万事屋」に移したのだが。
何をおもったか定春がを離さないのである。
「ちょ、マジに離して。く、くるしい。」
と涙目ながらに訴えても定春はどこ吹く風。
「おうおう、。気に入られたんでさァ、良かったじゃねェかい。」
「いやいや、気に入ってくれるのは嬉しいんだけどね。それにも限度、否加減があるでしょ。沖田。」
「俺としちゃ逃げられねぇんで助かりまさァ。旦那。」
旦那、という言葉には視線を言葉を向けられた方に向ける。
白に近い銀髪。やる気なさそうな目。極めつけが「万事屋」。 
(こいつか。あの噂の万事屋ってのは。)
「いや〜、俺としてはこのままでも結構よ。てか、そのままでいてくれ。眺めがいい。」
目線がいやらしく、にやけた顔でを見る。
「??」
正確には胸元を。
「!!?っ〜、見んな!」
「定春、離すヨロシ。」
「ふんぎゃ。」
「大丈夫ですか?も〜銀さんも、こんな年端もいかない女の子に如何わしい目線送らないでくださいよ。猥褻行為で訴えられますよ。」
「新八〜。銀ちゃんの天パは銀ちゃんがエロイこと考えてたからあんなにくりんくりんアルヨ。もう遅いアル。手遅れアル。きっと結婚もできずに独り寂しい余生を送るアルヨ。」
「お〜い、お前らその辺にしとけよ〜。いくら銀さんでも許せなくなるから。てか神楽、天パの人格&将来勝手に捏造するんじゃない!」
とにかく胸元を直し、3人のやり取りを聞いていただが今ならいけると思い走り出した。出口へ。
が、そこへ足を掛けられ見事に転んだ、だけならいいがそのまま顔面ですべり壁に頭を打つという惨劇が。
「っ痛〜〜〜〜。何すんのよ!沖田!」
「嫌だなァ、折角見つけたのに逃げられちゃあ困るんでィ。」
片手ずつ頭と顔(正確には鼻)を押さえているのもとへ沖田はより、そして足を持ち上げる。
「っなに!」
「ん?ここを持ってればお前、にげらんねぇだろィ。」
そこはちょうど、怪我をしたところに触れるか触れないかという場所。少しでも力を篭めれば激痛が走るのは目に見えていた。逃げようと走るだけでもその振動で鈍痛が響くのだから、それは想像に難くないことだった。今でさえ付近を持てれているだけなのに痛みが伝わってきているのだから。
「こんの、サド!さっさと自分の国に帰れ!っふんぎゃ!」
「おおっと、すまねェ。手がずれちまったんでさァ。」
するっと手が傷のところを撫でた。ただ、それだけでには衝撃が走った。
「お〜いおい。お前らそういうプレイなら違うところでやんなさいよ。ここにゃあ、健全青少年が、ほら3人もいるわけだから。」
「あんた、自分入れてどうすんのよ!さっきの視線から言ったってその台詞をとったってどうかんげても不健全、じゃないの!この天パ!
それに、沖田。あんた私どうするつもりよ。散々利用して、捨てるの?
それとも殺すの?」
前半部分はふざけつつ、後半、特に最後の言葉はさらっと言ってはいたが重い言葉。
はどうするつもりだったんでィ。逃げていたみてえだが。」
「そんなの決まってるでしょ。追いかけてくるんだったら逃げるのよ。逃げて逃げて逃げ続けるのよ。」
あっけらかんと、なんでもないかのように答える
「誰の手も借りねぇでかい?」
「そうよ。借りると迷惑しかかけないでしょ。余計な勘繰りも疑心暗鬼もしないで済むしね。」
「逃げられなくなったらどうするんでィ。追い込まれたら。」
沖田の言にがどう答えるか、少なくとも万事屋メンバーは興味を覚えた。その中でも銀時はおそらくこの中で一番に。
先程からという少女に違和感があったのだ。なんと言うのか、見かけは十代なのだが彼女の言動にはどうもそれらしくないところが伺われる。
そしてもう一つ。銀時は自身の中に奇妙な感情があるのに気付いていた。認めたくないことが、あるのに。
(年齢不詳ってやつか。それにしても……銀さんってばロリコンではなかったはずだがねえ。否、決して幼女趣味などない、はずなんだが。)
興味が湧いた、ということにかなり内心焦っていた。
そんな銀時の内心を知ってか知らずかはっきりとはこう述べたのだった。
「追い込まれても、逃げるよ。生きる確率のある限り、ん?あ〜違う違う。自分で諦めない限り確立は0じゃあないからねえ。
絶対、諦めない。生きたいんだから。」
陳腐な台詞、それだけで片付けられるような物ではなかった。彼女はそれを沖田にはっきりと言っただけではなく行動にも移したからだ。
足をもっている沖田の手首に手刀を叩き込み、緩んだ隙に出口に向かって走った。
沖田だけではなく皆がそれに反応できなかった。
というのものその足の状況は包帯で巻かれていても分かるほどひどいものであり、走ることが出来るなど予想もつかなかったからだ。
がらっと扉を開け外に飛び出す
ばすん、どすん、ちゃきん。
三段階の音、それでの状況は一気に変わることになった。
「お〜っと、そこまでだ。だな。お前を屯所に連行する。」
因みに音の解析は以下の通り。
・ ばすん→、何かにぶつかる。
・ どすん→が玄関でおもいっきり尻餅。
・ ちゃきん→刀を喉元に。
「こりゃ〜土方さん。お早いお着きで。」
あまりにもタイミングが良すぎる。そうなれば答えは一つ。
「お〜いおいおい。またかよ、お前。俺らを利用しやがって。」
「いやだなァ、旦那。おれぁ、嘘は付いてねェですぜぃ。私的な依頼ではあるが、を探していたのは俺だけじゃァないんでェ。ねえ、土方さん。」
「ふん、よう万事屋。お前のところにゃいつでも問題が舞い込んでるな。今度から指名手配されたもん捜索するときにはここに最初に立ち寄らせてもらう。」
「けっ、くんじゃねえよ。事務所の中がマヨネーズ臭くならあ。」
「糖分臭撒き散らしてるお前に言われたかねえ!」
(逃げられるかしら?その隙間とかから。)
「お〜っとそうはいかねえ。」
にゅっと眼前に足がでてくる。もしもう一歩進んでいたら壁と足とのサンドイッチ状態だ。
、悪いようにはしねェでさァ。」
背後に立つ沖田。そこから両者に連れられて行くのを万事屋メンバーは見送った。黙って。
というのも展開についていけなかったのが二人ほど居たためなのだが。



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「で、どうするんですか!!銀さん!あの子連れて行かれちゃいましたよ!」
「どうするったてなあ。」
「私こんなの嫌アル。納得いかないアル。」
「そうはいってもなあ。」
やっと理解の追いついた年少組は銀時に詰め寄る。それに対して銀時はあくまで素知らぬ振り。ジャンプを寝ながら読んでいた。
「そうして銀ちゃん、そんなに無関心アルカ!もういいアル!私一人でも乗り込んでいくアル!」
「ちょ〜っと待ちなさいって。」
ひとりずんずん進んでいく神楽の襟首を捕まえる銀時。
そして先程から引っかかっていることを聞いてみる。
「お前らアイツがそんなに幼く見えたのか?」
「何言ってんですか?どうみても僕と同じくらいでしょう。」
「そうアル、私より少し年上なだけで…」
「はあ、これだからオコチャマ達はこまったもんでしゅね〜。

いいか〜、あいつは恐らく二十代は確実だ。」
新八たちの答えに呆れながら銀時は自身の考えを話す。
「はあ?どこを見てそんな。」
「胸の発達具合。

神楽、お前とあの子を比べてみ……いででででで。」
本日二度目の噴水。定春は容赦しなかった。
「というのは置いといて、確かにあいつもそんなに大きくはなかった。
が、あれはお前らよりも世間って奴を知ってる。でなけりゃ、情報を売って生活なんてできねえしな実際問題。それにあいつらもだ。真選組が動いてるのならそれは幕府の命てのは確実。
だが、前回の『煉獄関』で奴らが処罰されたとは聞かねえ。今回もそんな情報屋らしき女を簡単には殺さねえさ。
奴らにとっちゃあ、真選組もあの女も使いようなんだからよ。」




一方こちらは真選組屯所。の中の局長室。
銀時が二人に説明していたのをたった今、近藤がに伝えていたのだった。室内に居るのは近藤、土方、沖田の3人だけだった。
「……というわけだ。すまないんだがこちらで身を拘留するという体裁でだな屯所に勤めて欲しい。」
「はあ、賄い方として、ですか。」
「ああ。嫌なら他にも勘定方とかがあるが……」
殺されない、生きていられる。しかし、の気になるのは
「いいのですか?こんな得体も知れない者を幕府の直参の方のいるところに入れて。裏切るかもしれないですよ?」
「ははははは、ほんとにそんなことする奴は確認なんてとらねえよ。」
ガシガシとの頭を叩き(本人にとっては撫でているのだが)なあ、トシ?と土方に向ける。
「ふん、そんなことすりゃあ、今度は容赦なく切り捨てるまでだ。」
「いやですぜ、土方さん。そんなだから真選組は白い目で見られるんでェ。」
「……わかりました。ただし、役は勘定方にしてください。これが条件です。」
その条件に近藤は少し驚いた。そしてにとっての禁句を言ったのだった。
「だが、そんな年齢で大丈夫か?」
ぴくり、と眉間が動いたのを知ったのは沖田だけ。
「あ。」
そしてその理由を知るのも沖田だけであった。
「いくつに見えますか?近藤局長?」
「ん?そりゃあ、16、17くらいだろ?」
「あちゃあ。」





「私は今年で21だ!ボケえ!!!」
その日、真選組屯所内に初の女性隊士が入隊した。と同時にこの女性が面接で近藤局長を伸したという噂がまことしやかに流れたとか。

因みにそのことを万事屋メンバーが知るのはもう少し先のことであった。


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