タイトル『それ行け!ハガレンジャー!!!』
何時の時代だったか、はたまた一体どこの場所だったか。それは分からないがこの世界には正義の味方がいたとか、
いなかったとか?
とにかくいるという方向で進みましょ。そうでなければ、話が終わってしまいます。いえいえ、終わらせてもいいんですが。
そうすると、ちっちゃい赤とヘタレた青の正義の味方から苦情が来ます。
『どぅわれぇが、虫メガネで覗かないと認識できないミジンコだ〜!!』
ほら、来た。
『は、は、は〜、鋼の。怒って言っても言い訳にしか聞こえないぞ。で、誰がヘタレなのかな?』
あらら、こちらの方は手袋嵌めてなにやら威嚇してますよ。受け答えしているあたりが認めているようなものだと言うのに。
ま、とにかく前者が赤い正義の味方。エドワード・エルリック。後者が青い正義の味方。ロイ・マスタング。
エドワードは以前『鋼の錬金術師』と呼ばれていたとかいなかったとか?そこから、ロイは「鋼の」と呼んでいる。
その他にも二人ほどいる。一人は、あっ来た。
『何をなさっているんです。マスタング。』
しかも味方のようなのに銃をロイに向けている。金髪をひとまとめにしてアップにしている桃色の正義の味方。名前をリザ・ホークアイという。主な役目は、ロイの突っ込み役。
“ジャキッ”
っと失礼しました。みんなの癒し天使となるようなお優しいお方でゴザイマス。
そして最後の一人、黒い正義の味方、は?おや?見あたらないです……ねって痛い痛いイタイ!ほ、骨が軋んでる!ぎゃ〜。お、音が!
『我輩、アレックス・ルイ・アームストロングなり。黒い正義の味方とは我輩のことなり。先程からの皆への侮辱、我輩許しがたし!』
ぎ〜や〜!!
と、とりあえず今回はこの4人の通称“ハガレンジャー”の物語。
この4人の正体は周囲にはもちろんばれている。その理由というのもそれぞれが個人色が強すぎるからで。特に赤いのが。敵味方に関わらず“小さい”という関連の言葉に細大漏らさず反応するからで。実はこの赤いのには弟がいてその弟がまた、兄よりも身長が大きい。以前はそれをもって比較されまた、弟が兄と勘違いされるということが多々あった。
そして、何をどう間違ったか弟は兄に謀反を起こした。
弟は悪の首領となり君臨した。ある一人の少女を攫って。その少女というのが何の因果かロイ・マスタングが毒牙にかけようと……否、狙っている、じゃなくて恋心を抱いている相手だった。
その娘の名をといった。その少女、実はロイ・マスタングの幼馴染らしい。そこで、エドワードは弟を悪の道から救うため、ロイはを救うためにまず手を組んだ。リザは成り行き上、アームストロングはエドワードの兄弟愛、ロイの姫救出に感銘を起こし賛同した。もちろん、その際エドワードはアームストロングの愛に満ちた、おっそろしいほど愛に満ちたいた〜い、あつ〜い抱擁を受けた。
ああ、そうでした。エドワードの弟の名前をアルフォンスといいます。
そうして一行は一路目指すのです。アルフォンスとのいるとされている街シャンバラへ。
その旅路のとある一日、一行は宿に泊まっていた。シャンバラまであと一日すれば着くというところでした。
「ところで鋼の。一つ前から聞きたかったことがあるんだが。」
最初に口を開いたのはたしかロイ・マスタングだったとか。
「あ〜、んだよ。」
もはや睡眠に入ろうかという状態だったのを無理やり覚醒されかなりご機嫌斜めのエドワード。因みにこの時点で既に腹が半分出ていた。
「アルフォンスは一体何故、道をはずしたんだね。」
その言葉に同室内にいたリザ、アームストロングも視線をエドワードに移す。皆、以前から聞きたかったことであった。そして誰もがそれを聞けずにここまで来たのだった。
「……そうだな。そろそろ言ってもいい頃だよな。ここまで来たんだしな。実はあいつ、俺にむかって言ってはならないことを言ったんだ。
俺のこと、俺のこと。
小さいって。」
「「「…………………なんだ!!それは!!単なる兄弟喧嘩ではないか!!!」」」
「何だと、これのどこが単なる兄弟喧嘩なものか!あいつだけは俺のことそうは思っていないと信じていたのに。ウィンリィが俺のことそうは言ってもあいつは肯定しなかったんだぞ、今までずっと!!」
「だが、否定もしなかっただろう!」
「うっ。そうだけど、いつだって皆に俺が弟と間違えれれても嫌な顔せずに訂正してたんだぞ!」
「それは当たり前のことよ、エドワード君。むしろアルフォンス君が否定しないほうが考えられないわ。」
「ううっ。そうかもしれないけど、牛乳飲まないとき…は、うるさかったけど。」
「うむ。アルフォンス・エルリックはおぬしが身長を気にしておったのを知っておったからな。」
それぞれに一言に否定されぐうの音も出ないエドワード。
「それにしてもおかしいわね。いくらなんでもアルフォンス君がそんなことを言うなんて。それに少女を連れ去るなんて。」
「「「確かに。」」」
そうして、シャンバラへ辿りつく前日の夜は更けていった。
一方、こちらはシャンバラ中央にあるオベリスク頭頂部。
そこには囚われた少女と、攫った張本人であるアルフォンスがいた。その二人の様子はなんとも、
和やか?であった。
え?見間違い?(ごしごし。ぐぉしぐぉし。)
否、和やかだ。お茶飲んでるし。あら?囚われのお姫様よろしくなんじゃないの?
「そう、お兄さんにも困ったものねえ。」
アルフォンスにお茶を注ぎ相づちをうっているのは攫われたはずの。
「そうなんだ、何時まで経っても、注意しても直らないし。お腹出したまま寝てるし、牛乳は飲まないし、だから身長も伸びないのに。」
アルフォンスは差し出されたお茶をすする。しかもなにやら彼の格好は妙だ。鎧を纏っている。今はお茶を飲むために顔の部分だけ取っているが。しかもその鎧、どう考えても彼の本来の身長よりも随分大きいようだ。
「そんな格好までしても駄目だったの?」
「うん。こうすれば傍目にも身長差が今まで以上に明らかになるから兄さんも牛乳のみ始めるかと思ったのに。こんなあげ底までしてるのに。」
なんと、この兄弟喧嘩。発端は弟が兄の牛乳嫌いを克服させるためだったようだ。しかし、それにしては今でもアルフォンスが鎧を纏っているのは不可解である。
「鎧は脱がないの?」
「う、それが鎧を着ずに人と接するのが怖くなっちゃって。」
……とある世界で言うところの引きこもり、鎧ヴァージョンですか?
「ところで、さんはなんで僕に付き合ってくれているんですか?」
そう、実のところもアルフォンスに攫われたのではなかった。自主的についてきただけであった。
「ん〜?ロイを困らせたかっただけ。」
この幼馴染の唯一の趣味というか生きがいというか、そういうのが実はロイ・マスタングいじめであることは当の本人とマース・ヒューズしか知りえないことであった。それはもう、嬉々としていじめていたとか?
そんな二組が合間見えるのは明日。
しかしそれはまた別のお話。
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